⇔痺れるほど支える風の腕の中触る秋蝶の離れては触る
・連れ舞ひし秋蝶ついと離れけり
⇔ついと離れ空に昇りし秋蝶は連れを忘れてひかり野に舞ふ
・師の技を秋蝶習ふ翅づかい
⇔スタジオで師より賜る技習ふ秋蝶のごと翅をひろげて
・細き腰すがりて揺する法師蝉
⇔法師蝉余命を告げる木漏れ日にすがる手足で細き腰ふる
・舞衣装着替えて羽化のぎんやんま
⇔ラメ入りの衣装着替えて挑発す君ぎんやんま羽化したあとの
・ラメ入りのドレス透かして鬼やんま
⇔かろがろとラメのドレスに透ける胸鬼やんま翔くゆきあいの空
・秋あかね空すぼめつつ翅たたむ
⇔秋茜群れて染めゆくゆきあいの空をすぼめて翅をたたむや
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