車椅子ダンスによせて
 
Dance Poetry 試行3


車椅子ダンス日本の創始者
    車椅子ダンスの歴史

現在2つの団体「
車椅子社交ダンス普及会」「車椅子ダンススポーツ連盟」があります。前者創始者は黒木実馬(元2等陸佐)です。欧州発祥の車椅子競技ダンスを改良し 平成7年一駐屯地から 全国市町村 180支部 約4400名の会員組織(H14.12.25)にまで広げ 平成11年に特定非営利活動(NPO)認可 黒木実馬は理事長。ドイツ発祥の後者連盟もNPO認定されており 日本理事長四本信子 競技会形式で世界大会にも選手を出場させています。   →車椅子ダンスの画像 
国際パラリンピック委員会(IPC)の
車椅子ダンス競技会 
全米初のプロの車椅子ダンスカンパニー
Infinite Flow 
 →
非営利NPO法人創立者は日系四世 浜本まり紗

 
教室メンバ-の一人が関係者であるらしく 平成12年 14年と所属ダンス教室のパ-ティで車椅子ダンスを観る機会ありました。 平成12年市の広報誌は男性身障者と女優松島トモ子ペア-が全国車椅子ダンス競技会で上位入賞果したことを報じました。
 その年、Xmasパ-ティ会場 座す踊り手が自ら輪を奏し懸命に舞う姿は一同の胸を打ち 涙を流す観衆の拍手が鳴り止まなかったこと忘れません。
 パラスポーツの普及と共にダンス専用の車椅子(
下図参)が開発されています。
 

聖樹点り輪の流れ間に身を反らす

  光る輪に揺れつ流れつ車椅子聖樹眩しく身を反らせけり

 ・脚縛る裾に春待つ緋のサテン
 
緋のサテン固定の脚にベルト軋み春呼ぶごとく裾にからむや

 ・空きし手の触れてこぐ輪に冬ひかる
 
ひたすらに踊りつ組手あずけしや空手こぎつつ冬輪ひからす


 ・
手鏡に指で紅曳く出番冬
冬出番曇る手鏡拭く指で紅曳く人の車椅子笑む

 ・輪を押して濃きマニュキュアの指凍てぬ
 
マニュキュアの濃き指灯し凍てにけり
         つとに押す輪を床に映しぬ

濃き眉の黙やこぐ輪に寒の貌

決っしたる眉濃き貌に血潮浮かせ
車輪滑らす寒の黙かな

・座してなおショールに赤きペンダント
 
腰に巻くショールに赤きペンダント
照れて揺らすも座して乱さず




・クリスマス座す踊子の足細き
 
腕太く動かぬ足の細かりきクリスマス座す踊子ぞ憂し

・舞ひおさめ誇りし寒の汗拭ふ
寒の汗拭うハンカチ広げながら誇る自信のみなぎりており 

・座す二人踊りを囃せ冬館
 
二人の手座して愛こぐ冬館囃す拍手の暖かきかな

●寒椿座す白衣の落ちにけり



・雪女輪に咲く花を摘みにけり
   ・なお尽くす舞ふ寒椿愛でしやも

   ・車椅子座す寒椿咲きにけり

   ・舞い納め短日床に礼をなす
   ・寒椿座し椅子を押す拍手かな
   ・輪に咲きし寒椿虚よ描く弧よ

突然に白衣落とす寒椿座すひかり輪に艶の華やぐ
タンゴ熱く満つ虚を恃み寒椿咲きし輪の弧に忍ぶもじずり
 
 よみがえりし鷹女か踊る寒椿老い追いかけて座して輪に咲く
            
    老いながら椿になって踊りけり  /鷹女   


車椅子ダンスの演技発表 (会報123号.pdf)
英国車椅子ダンス協会